スシローの大トロ握り期間限定100円の体験記 (持ち帰り・リベンジ編)

スシローの大トロ握り

前回は諦めた大トロ100円握り寿司ですが、今回は無事にゲットしたという話です。ちなみに本シリーズは、これから回天編が続く予定です。(をいをい>自分)

どうやって昨今のご時世で安全確保を維持しつつ、し烈な競争を勝ち抜いたかという幕間劇です。

そんな話は興味ないから、美食の話を聞きたいという方は、さっさと回転編(現在執筆中)に移っていただくのが良いでしょう。

それでは時間も惜しいので、さっそく本編に突入しましょう。

サラリーマンの意地

さて前回は、お気楽にスシローを訪問して、平日昼間族により混み合った店内に突入できなかった顛末を語りました。

会社員をやっていると、このご時世では人混みの中に加わるのは控える必要があります。万一何かあったら、社会人としての常識を疑われてしまいます。

しかし、だからといって通常300円の大トロ握りずしが100円になっています。期間は2021年1月20日から1月24日の限定サービスです。

たしかに前回があったという話を聞くと、我慢して次回を期待するのが社会人的な常識というものです。しかしアッサリあきらめてしまっては、会社員ブロガーとして悔しいものがあります。

では一見すると手詰まりのように見える状況を、いやしくもITビジネスのストラテジストとしてはどうすれば良いか …

そうでした。私はIT業界に身を置いている会社員ブロガーです。こういう時には、”ネットによる持ち帰り” というアプローチを模索するのが妥当です。

さっそく調べてみると … ありました! 私は日頃は “がってん寿司” にお世話になっていますが、スシローにはiPhone用のアプリまでAppStoreで公開されています。

さっそくインストールして、メニューを覗くと … ありました。大トロ100円握り寿司が、メニューに載っています。

私が最後に大トロを食べたのは、たしか20年以上も昔の話です。あの時はまだ独身で財布に余裕があり、悪友たちと開店直後の “ジャンボおしどり寿司” を急襲したのでした。

(たしか現在は東京の下落合に住居を構えるK君もいました)

もの珍しさも手伝って、勢いに任せて1貫で500円くらいの大トロを注文しました。それが今回は、なんと100円なのです。感動ものです。

しかし、慌てて注文してはいけません。今の私は20年以上の勤務歴を持つ会社員です。自分のことだけを考えていけません。

まず家族のために、特上の寿司セットを注文します。なんと税抜き1,280円です。近所のスーパーの特上セットよりも良いお値段です。

しかし、家庭の平和のため、背に腹は代えられません。いさぎよく買い物かごに入れます。

そして大トロにしても、自分のことだけを考えてはいけません。家族も試食したいだろうから、その分も加えて注文します。

という訳で、なかなか豪華な昼食になってしまいましたが、冒頭画像のように大トロ6貫を注文したのでした。

いざスシローへ

さてスシローでは、15分刻みに注文時刻を設定できます。今回は選択可能な時間の中で、最も早い11時30分を指定しました。

この時間なら、開店直後の受付混雑も一段落して、そこそこ落ち着いて受け取り出来るかもしれません。

そう思いながら、再び雲一つない青空の下、自転車を走らせます。あらかじめ外出することは会社に断っており、少なくとも部署内のメンバーから電話が来る心配は不要でしょう。

そうこう考えながら走っていると、あっという間に目的に到着します。ペダルが軽いです。変速機付きの自転車でも押している人の多い激坂も、スイスイと登っていきます。

20インチの無段階変速な自転車の5kmというと相当なハードルだと思えますが、期待感が後押ししてくれるようです。我ながら、現金な性格です。

夢枕獏のサイコダイバー

ともかく重要なのは、ここからです。前回観察した時には、持ち帰り用のロッカーのような設備は見当たりませんでした。店員さんに質問することになりそうです。

そう思いながら深呼吸をして、店内へ突入します。呼吸をしなければ、どんな危険地帯であってもリスクは減少します。なんだか “サイコ・ダイバー” という小説のタイトルを思い出します。

とりあえず受付の店員さんに声をかけてみました。で、驚きました。

なんと店員さんは私の注文番号と名前を確認しただけで、あっさりと脇にあった冷蔵庫から、私用の持ち帰り寿司を渡してくれたのでした。

マクドナルドの持ち帰りメニューでは、いちおうスマホ画面を確認していました。しかしスシローでは、そんなことはありません。3桁の注文番号と、名前が全てです。ものすごくお手軽です。

そして箸や醤油やガリなどもスゴイです。スーパーの寿司パックに詰められているような小袋があって、好きなだけ持ち帰って良いのです。

ここら辺は “がってん寿司” とは大きく異なります。遠慮なく、希望するだけのものを持ち帰り用の袋に詰め込みます。(誰もが触れるので、後で水道で水洗いするのが良いかもしれません)

かくして、私は店内で全く呼吸することなく、無事に期間限定100円の大トロをゲット出来たのでした。

箱根駅伝ではありませんが、往路と同様、復路も順調に快走しました。やはり物事が期待以上に順調に進むというのも、たまには良いものです。

まとめ

さて肝心の大トロの感想を述べていませんでした。

これは一言で語ってしまうと、「ま、こんなもの」というところでした。家族も全く同じ感想です。

さらにトドメのように、「やっぱり中トロが一番やわらくて美味しいね」とのコメントもありました。たしかに昔食べた大トロは中トロよりも固い食感で、今回も同じような感じでした。

味は悪くないけど、少しゴムに近いような食感というのでしょうか。”蒸し” のないウナギでも、このようなイメージはありません。

しかし実はこれ、ちょっとした理由があるのでした。

そんな訳でスシローの大トロ期間限定100円サービスの話は、次回の回天編へと続くのでした。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

——————————-
記事作成:よつばせい