スシローの大トロ100円に挑戦できずに逃げ帰った話

ここはウナギをテーマとしたブログです。

しかし昨今は不要不急の外出を控えるようにとの流れで、遠征することが困難です。

と、いう訳ではありませんが、ここ最近は寿司に関するブログ記事ネタ、つまり “寿司ネタ” が多くなって来ました。

もともと横浜の八十八などは、復活後は刺身系の料理も取り扱っています。

この際なので、しばらくは寿司ネタも扱うことにします。

全ては野田岩に

そもそもの根本的課題は、野田岩にあります。

野田岩のウナギの蒲焼は素晴らしいです。あそこの鰻重を食べてしまうと、他の店に行く気になれません。

そう、今の私は 「ウナギの蒲焼」=「野田岩」という、 “ウナギの方程式” に取りつかれている訳です。

もちろん横浜にはミシュラン一つ星を獲得した、しま村があります。しま村も野田岩も天然うなぎを扱っており、どちらもウナギへの愛情は変わりません。

ただし… しま村は技量の良い職人が鰻重を仕上げるだけです。そこに思想はありません。

一方で野田岩には確固たる思想があります。まず「お客さんに気軽に食べていただく」という基本コンセプトがあります。

このためお客さんの注文に応じてウナギを捌くのではなく、あらかじめ1時間近くも “蒸し” をやっておきます。だから注文から10分くらいで鰻重がテーブル上に出現します。

これを邪道という人もいますけど、その場合は注文してから出来上がるまでに1時間近くかかることになります。そして “蒸し” は最小限の時間に留められます。

私の友人には “東の横綱” と呼ばれる尾花へ行き、ウナギにありつくまでに2時間待たされた友人もいます。ちっとも「気軽」じゃありません。

そして店員さんは全て、新人の頃から野田岩の流儀を仕込まれたプロフェッショナルです。もちろん個人差はありますけど、”野田岩カラー” とか “野田岩文化” が存在します。

最近は “蒸し” がない “焼き” だけの鰻専門店も存在します。八十八などが該当しますけれども、今のところ八十八は横浜NEWomenしか食べる気になれません。町田店に二回行って、二回とも裏切られました。

しま村は野田岩の柔らかいウナギを経験してしまうと、ちょっと足が遠のいてしまいます。スタッフも個人差が激しく、しま村の青葉台店には行きたくないです。

と、いうか、「クレジットカードが壊れているので、再作成して出直せ」と言われています。しま村の日吉高田本店や、野田岩の各店では問題なく利用できました。

こうなると電車で10分くらいで名店に行ける環境だけれども、しま村には行く気になれない訳です。

冷凍ウナギも悪くないけど、野田岩の鰻重を知ってしまうと、なかなか積極的に食べたい気になれません。ああ、野田岩とは、なんと罪深い存在でしょうか。(さすが陛下から注文されることのある鰻屋さんです)

長くなりましたけど、こういう状況のため、今は寿司方面に走っている訳です。

初心者には敷居が高かったスシロー

さてそんな折、スシローが期間限定で大トロ100円サービスを実施するとの発表を見つけました。

2021年1月20日から1月24日限定で、300円の大トロが100円になります。なんか「前回はしょぼかった」というレポートもありますけど、こういうのは1回きりのトライで結論を出すことは難しいです。

そこで「モノは試し」と、スシローに行ってみることにしました。

幸い、スシローは電車で二駅(5km)しか離れていない場所にあります。私の脚力 … 子供用の20インチ無段階変速チャリでも平均30km/h超を出せる… をもってすれば、片道10分です。

並外れた健脚であるというのは、嬉しいことです。こういう時には、大いに役立ちます。

ただし気を付ける必要はあります。脚力は維持できても、加齢による反射速度の衰えはカバーできません。

おまけに首都圏近郊の、のんびりした住宅街です。ハトものんびりして、人が近づいても逃げようとしません。平均時速30kmということは、トップスピードの時には40km/h近くになるということです。

正直今回は、あと少しでハトを轢きかねない場面もありました。雲一つない晴天の午後三時頃で、ハトも眠かったのでしょうか。

とりあえず在宅勤務を良いことに家出したものの、のんびりしている暇はありません。なにしろ14時25分に自宅を出発したものの、15時からは会議があります。

そして今回は銀行でお金を引き落として、市立図書室へ立ち寄って、さらに郵便局で送金手続きするというプロセスも加わっています。我ながら、相変わらず余裕のない人生です。

ともかくボヤいている暇などありません。諸手続きで5分、往復20分とするとスシロー滞在時間は10分という計算です。土地勘はあるので、迷うことなく一気に目的地を目指します。

電車の線路を陸橋で横切り、中学校や高校を通り過ぎ、郷土資料館を横目に見ながら突き進みます。さすがに一目散に走り抜けただけあって、到着したのは14時40分のことでした。

「どんなもんだい!」と年甲斐もなく鼻息荒く、店内に入り… 入った私を待っていたのは、予想外の光景でした。

なんと、店内が混みあっているのです。このご時世では、危険だと判断せざるを得ないレベルです。

ともかく安全確保が第一です。ともかく、店外へと退避します。

ちょうど店から出て来たおばちゃんたちが、何やら会話しています。「今後は2/1のウナギね … 」

うん、そういうことのようです。期間限定100円の大トロを狙っていたのは、私だけではないということです。

と、いう次第で、この手の危険を冒す性格ではないので、とぼとぼと家路を目指すことにしたのでした。

みかんの木

雲一つない青空が、やけに目に眩しかったです。画像はミカン(水環)お嬢様にちなんで撮影した画像ですが、遠くに見える山々が神々しかったです。

まとめ

と、いう訳で、今回は “大トロ300円の握りずし期間限定100円” を目前にしながら、すごすごと… というか、泣きながら自転車を漕いで帰宅したという訳です。

計算通り14時50分に帰宅し、15時からの会議には無事間に合いました。しかしいつもより会議で大人しかったのは、気のせいではないかもしれません。

それにしても「平日族、恐るべし」です。正直言って、人生を舐めていました。世の中というのは、自分が想像している姿とは、違っているようです。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

(リベンジ編に続く)

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記事作成:よつばせい