最後の大トロ丼 (スシローの期間限定サービス)

大トロ握り寿司で大トロ丼

さてスシローの大トロ握り寿司の期間限定サービス編、今回で最後… だと思います。

今回は1/24のサービス終了を前にして、1/23に家族の期待があって再挑戦した顛末記です。

大トロ丼そのものはバッチリでしたけど、波乱万丈に満ちた昼飯でした。

まあ昼飯一つでドラマとなるのも何ですけど、興味ある方も多いかと思ってレポートさせて頂くことにします。

(一人はマグロの寿司ネタはダメなので、ツナご飯(お手軽!)と)

[chat face=”mikan.jpg” name=”娘” align=”left” border=”red” bg=”none” style=”maru”]ちゃいますやん、昨日お腹壊したから優しいお母様がツナにしてくれただけやん [/chat]

最後の挑戦

(以下、小説風)

ことの起こりは、家族が前回の中トロ丼を “一口だけ” 食べたことだった。

名探偵は、わずかな手がかりから事件を解決へと導く。名探偵よつばせいは、家族が「大トロ丼」に興味を持っていると察した。

それも無理からぬことである。よつばせいは、食事をうまそうに食べることで有名である。

[chat face=”mikan.jpg” name=”娘” align=”left” border=”red” bg=”none” style=”maru”]そうかなあ … [/chat]

ましてや今回は、滅多に食べることの出来ない大トロ丼だ。少しくらい興味を持っても、無理からぬところだった。

そしてトランプ政権の「アメリカ・ファースト!」のように、よつばせいは「家族・ファースト!」である。

もちろん本人が大トロ丼を食べたかったことは否定できないが、「スシローの期間限定サービスで大トロ丼」という流れは、確実に根付いていた。

そして気象庁によると、期間限定サービスの最終日である1/24は、関東南部でも積雪していることが予想された。したがって1/23が、ラスト・バトルになる可能性は濃厚だった。

(注:よつばせいはカーシェアリングであるし、路面が凍ると “完全引き籠り形態” に移行する)

雨天の自転車は危険です

さてこのような背景のもとで、1/23はやって来た。眼が覚めた時、時計は7時24分になっていた。

天の配剤である。スシローの持ち帰り注文は、当日の朝7時からオーダー可能となっている。彼は布団をたたむ時間も惜しんで、スマホの操作を開始した。

ログイン、店舗設定、商品設定 … そして最後に時間指定である。雨という悪天候のおかげもあってから、開店と同時の11時から注文可能となっている。家族は早めの昼飯を食べたら、必要至急の用事で外出予定である。11時ジャストのオーダーは、理想的なものだった。

あとは昼飯に備えて味噌汁だけを飲み、胃腸を整える。もちろん運動不足を避けるため、室内でのヒンズースクワットや、椅子を使った踏み台昇降も小まめにやっておく。

もちろん体重コントロールは摂取カロリーが最重要項目だけれども、運動によるカロリー消費も大切である。連日の大トロ丼に躊躇しないのも、こういった強みに支えられていた。

ともかく時間は過ぎていく。あっという間に、出発目標だった10時30分を過ぎてしまった。慌てて支度をして、なんとか10時40分には自宅を出た。

なにしろ彼は「家族・ファースト(くどい!)」である。自宅を出る時には使用済みのペットボトルや、牛乳パックを二袋も抱えている。これを近所のスーパーで処分してから、スシローに向かう必要がある。

それにしても、予想以上に雨が強い。そんな中を、傘をさして自転車走行している。

それでも安定感に欠けるところがないのは、子供の頃からの自転車生活のおかげである。「ちゃりんこ・せいちゃん」の二つ名は、伊達や酔狂で与えられたものはない。

しかし … 平均時速30km/hでさえ片道10分である。次第に状況は、厳しいものになっていった。なぜなら彼はゴミ捨てだけでなく、図書館で本を借用する用事もあったのだ。

いかに両手離しで走ることが出来るほど一体化していても、路面状況には注意が必要だ。おまけに傘をさしているので、空気抵抗も大きい。

タッチ・アンド・ゴーで図書室を出たものの、11時までは30秒しか残っていなかった。

(おまけに時計を撮影までしている)

スシローの持ち帰り注文

さすがの彼でも、相当厳しいスケジュールである。いくらスシローであっても、開店時の11時ジャストというのは混雑していたり、準備が間に合わないかもしれない。しかし少し余裕をもって遅めに来店するにしても、計算より5分ほど遅れていた。

ともかく彼に出来るのは、待ち受ける家族のために精一杯に自転車を漕ぐことだけである。雨天でスリップなどに注意しながら、よつばせいは子供用20インチ無段変速サイクルのペダルを全力で回した。

信号をきちんと守って、子供のお友達宅の前で自転車を止める。そしてしばらくの平たん路を走った後、最後に待ち受けるのは斜度30度に及ぼうかという激坂である。おまけに今日はダンシングさえ出来ない。

さすがの彼も、自転車を降りて登るしかなかった。やはり雨の日は、晴天の時のような訳にはいかない。

そうやってスシローに到着したのは、11時8分のことだった。目標は11時3分だったので、やはり5分ほど遅れている。

ともかくいつものように感染予防のため、呼吸を止めて店内に入る。幸い受付は案内係とレジ係の二人が揃っていたので、すぐに大トロ握り寿司10貫(10切れ)を受け取ることが出来た。

そして呼吸を止めたまま、最後の力を振り絞って、箸、ワサビ、醤油、ガリを掴み取る。店外に出た時の空気は国道16号線沿いにも関わらず、雨で冷えていることもあって、大変に新鮮に感じられた。

ともかくスマホで確認すると、すでに11時10分だ。食べる気満々で入店しようとする親子を横目に見ながら、自宅へと大トロのゲットを連絡する。

それから後のことは、実は彼も覚えていない。覚えているのは、再び坂道を下りたり登ったりしながら、ひたすら自宅目指したことだけだった。

崩れた大トロ握り寿司

そして自宅に到着したのは、目標通りの11時25分だった。雨天によるタイムロスを想定していたが、登り坂で何とか挽回できたようだ。

しかし無理をしたツケは、自転車を車庫に格納した瞬間に明らかになっていた。

寿司パックのフタが外れ、大トロ握り寿司がレジ袋内に逃げ出しているのだ。雨のために自転車のカゴに入れたのだが、急いで詰め込んだのが良くなかったらしい。

ともかく反省しても始まらない。よつばせいは、邸内に入ると台所を目指した。「大丈夫、俺は幸運の星の下に生まれた者だ。今回も、何とかなる!」と信じて。

昨今のご時世なので、液体で手を洗ってから、さっそく袋の中身を確認する。もちろん異常事態を家族に悟られないように、できるだけ平素と同じように振る舞う。

そして彼は、ニヤリと不敵に笑った。やはり今回も、天は彼に味方をしてくれたらしい。大トロ握り寿司のパックは完全に外れていたものの、パックの中には六切れの大トロが残っていた。

シャリは彼が食べてしまえば良い。そして家族は小食なので、6切れもあれば十分だ。さっそくオシャレな小ドンブリを取り出し、ホカホカご飯を入れる。そして最後に、大トロを鎮座させる。

スシローの大トロ丼

ご飯が寿司ネタを温めている間に、ガリと醤油やワサビを用意する。

そうして無事に、大トロ丼は完成した。

(以上、小説風の説明は終了)

まとめ

やはり今までの大トロ寿司握りは、庶民ゆえに本来の大トロ寿司握りを食べることが出来ていなかったようです。

家族の大トロ丼の評価は、「柔らかくてスゴク美味しい!」と大好評でした。

なお脂肪分が多いことが実感できたようで、「脂肪が多くて脂っこいなー」との発言もありました。そこで今回は5切で十分という結果になりました。で、結論としては私も、同じように残り5切で小ドンブリ版を頂くことが出来ました。

「袋の中に出てしまったネタだけれども、たとえ新品の袋でも大丈夫?」と心配して下さる方もいるかもしれません。これはホカホカご飯で熱消毒するという方法を採用しました。

実際、私はシャリを電子レンジで加熱した上、さらに炊き立てご飯を使った訳ですが、寿司ネタの表面が少し変色してしまいました。加熱により、蒸し焼きに近い状態になったということです。

もし私と同じように大トロ丼に挑戦する人がいたら、炊き立てのご飯は少しだけ冷ますように注意した方が良いでしょう。それくらい、トロのネタは繊細です。

(上記のドンブリ画像を良く見ると分かりますけど、ドンブリのフチは蒸されて水滴がたまっています)

ともかく、あの感動の大トロ丼を再び堪能することが出来た訳です。また機会があったら、ぜひ挑戦したいものです。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:よつばせい