10数年ぶりの中トロ丼は、美味しくなかったけれども思い出になった話

マグロの中トロ丼

スシローの大トロ握り寿司で盛り上がっている時ですが、数十年ぶりに中トロ丼を食べる機会がありました。

これは本音で語ると美味しくなかったマグロだけれども、大変に思い出となりました。

ツイッターで語ると長くなるので、ブログで語ることにしましょう。

やっぱり人は集団生活する生物なので、なかなかムズカシイです。そして逆に、そこが面白いところなのかもしれません。

反省の多い中トロ丼

まず結論からいうと、近所のスーパーで購入された “マグロの中トロ” が材料です。冒頭画像の通りです。

この画像を見ると、やっぱりスシローの大トロ握り寿司の期間限定は、マグロの大トロであることが分かります。なにしろ冒頭画像は、綺麗なピンク色です。もっとスシローの大トロは白っぽいです。

明らかに脂肪の量が違いますね。ちなみに中心部はトロではなくて、骨のまわりをそぎ落とした赤身とのことです。

金額は教えて貰えませんでしたけれども、金額にすると2,000円弱あたりです。スーパーは時間によって値引き販売しますが、これは値引きなしです。

食べた感想は、私が “がってん寿司” でマグロを食べなくなったのと同じく、美味しいと感じるレベルではありませんでした。

反省すべき点としては、ぶつ切りなので丼物には全く向いていないので、せめて包丁で半分に切った方が良かったというところでしょうか。

思い出になる理由

どうして美味しくない中トロ丼が、私の人生にとって忘れがたい思い出の一品となり得るのか。それは次のような流れで登場したからです。

まずそもそも、発端は悪友が勧めてくれた冷凍ものの中トロでした。みなみまぐろで、700gなのに3,980円と “グッドプライス”
でした。

でも家族に購入を相談したところ、「解凍が大変!」と却下されました。

この場合、解凍するのは私です。「ワタシ作る人、アナタ食べる人」という訳です。

この話を聞いた悪友は状況が理解できずに、親切に解凍方法を連絡してくれました。で、私としては御礼をいうと同時に、問題は解凍方法ではないことを伝えました。

それを聞いた悪友は、ようやく状況が理解できたようです。実は彼も、家族の反対にめげずに冷凍マグロを購入しているのだそうです。

どういうことかというと、多忙な理系人にはありがちなこととして、台所の片づけが不十分になるのです。何しろ物事をデータと合理性などで分析している人種です。

解凍が終わった後は、私たちからすると、不動産の賃貸物件でいう「原状復帰」です。台所を使う前と同じ状態になっています。

しかし台所の主からすると、元通りではありません。細かく見ると、水滴が撥ねている箇所が数箇所あるかもしれません。まな板の配置は、使用前から5mmくらいズレているかもしれません。

しかしこれは、貸した側からすると大変な変化です。もともと台所を使うことを許可するだけでも、大きな譲歩です。それが返却後には、微妙に変わってしまっている。

たとえ使い勝手が良い方向に改善されていても、変化は変化です。変化した部分には、対応することが必要になります。

だから一人暮らしでない限り、冷凍マグロは購入しない方が良いのです。そのことを反省して、私は家族に悪友も疎まれているという顛末を話しました。

しかしこれが宜しくなかったようです。

こちらとしては理性的に考えて、難色を示されたことに全く異論はなくなったと安心させようとしたつもりです。しかしこれが、逆に難色を示した側にとっては重荷となってしまう訳です。

これだからガサツな男衆はダメです。悪友でもミュージシャンになったようなヤツは、こういった点はさすがです。細やかに人の心を理解できるからこそ、音楽の道を歩めるのです。

一方で冷凍マグロを購入している悪友や私などは、音楽はキライではありませんけど、年末にクラッシックのコンサートへ行って心の洗濯をするようなことはありません。ひたすら分析や思索です。

最近では “理系” というと数学を扱える賢い人種というイメージがありますけど、昔は “機械オタク” と似たような意味で使われていました。つまり悪い意味で、”理系” という言葉が使われていたのです。

そして冷凍マグロを断った家族は申し訳ないと思い、代わりにマグロの中トロを買って来てくれた訳です。

しかし無理をして、日ごろ慣れないものを購入しました。だからその日の目玉商品は強者たちが買い終えた後の状況で、残っているのはぶつ切りの中トロのようなものだけでした。

それが分かっていても購入しないといけないと使命感に駆られるのが、家族のやさしいところです。なんだかお互いに傷つけ合わないように寄り添えないハリネズミの寓話を思い出します。

ちなみに冷静に考えると、がってん寿司では “みなみまぐろの大トロ” は税込みで一貫(二切れ)で税込み540円です。八切れあれば丼物を作れるから、540 x 4 = 2,160円です。

昼は遠慮なく食べても日中はカロリー消費できますけど、夜は少々辛いです。だから八切れあれば十分だし、さらに私でも唸るような本マグロの中トロでも540円です。

ちなみに1月22日(金)は、午後三時にはスシローの大トロは売り切れていました。花の金曜日の夕方に大トロが売り切れているとは、ものすごい人気です。(さぞスシローも、びっくりしたことでしょう)

と、いう数々の経緯を経て、私の目の前に中トロ丼が登場した訳です。本当に感慨深いものがあります。

まとめ

まとめというか、今回の件は午後三時には完売してしまうスシローの見事さを賞賛して終わるのが良さそうです。

冷凍マグロの悪友や私は、どうがんばってもミュージシャンになることは出来ません。なんか昔、「カモメーは、カモメ … 」という歌謡曲を聞いたような記憶も残っています。

あとは今回の件をネタにお金を稼いで、スシローに頼らずとも大トロ丼を作れる財力を蓄えるというアイディアくらいでしょうか。

そんな訳で罪滅ぼしもかねて、この記事を書いている訳です。

「兼ねて」というのは、この件には続きがあるからです。ある試合で負けたとしても、別な試合で勝つというのが理系人の思考です。

ちなみに家族も興味を持って中トロ丼を一切れ食べてみましたけど、一切れで終わりました。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

(乞う、ご期待!)

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記事作成:よつばせい