雑記

渡瀬裕哉氏と百田尚樹氏の不幸にして不可避な出会い

ぱくそた素材

月末で記事ネタに困った者です。今回は雑記として、脇から眺めていて感じたことを綴らせて頂きます。

「いやいや全然違うよ」というところがあれば、遠慮なくTwitterへコメント頂けると幸いです。

渡瀬裕哉氏とは

渡瀬裕哉氏はツイッターの自己紹介にあるように、2020年11月29日時点で早稲田大学の招聘研究員です。学歴は「早稲田大学社会科学部卒、早稲田大学大学院公共経営研究科修士課程修了」とのことです。

(出典:Twitterアカウント)

頑張って経歴を探してみましたけれども、どの分野の博士号を取得したのか分かりませんでした。と、いうか、博士号はお持ちでない可能性があります。

いろいろと多彩な活躍をしているので、正直言って何の専門家であるは把握できていません。

このような書き方をすると申し訳ありませんが、日本屈指の学歴というものではありません。またGoogle Scholarなどを調べても、際立った論文は見当たりません。

ただし米国政治体制の知識が豊富で、ツイッター画像のように議員などとも面識があるようです。またプレジデント・オンラインには2010年から寄稿なさっています。

おそらく現在の立場や知名度を得るのに、大変な努力をしたことが推察されます。私が察するところでは、すさまじいまでの努力家です。

渡瀬裕哉氏の目標

さて人間が生きていくためにはお金が必要です。特に資産家だという話も聞いていませんので、彼はどうやって生計を立てているのでしょうか。

早稲田大学の招聘研究員というのは格好良く響きますけれども、実は大したことがありません。

早稲田大学の誰かが、招聘する訳です。つまり大学から給与明細のようなものは支給されますけれども、職員ではありません。雇用契約がないので、保険などの対象外です。そもそも教授にしても、年収は大したことはありません。

大学の講義で呼ばれて何か話をしても、それだけで招聘講師です。私の会社にも招聘研究員や非常勤講師は山ほど存在します。

失礼ながら1981年生まれで早稲田大学の招聘研究員です。純粋な学者としての将来は厳しいでしょう。

もちろん彼の能力が足りないと言っているのではありません。大変に努力を積み重ねている方です。私などは真似できません。

その彼の将来を妨げたのが、高齢者です。現在は大学側も先々のことを考え、職員を絞っています。定年退官した教授たちは、引き続き教授の肩書で大学に残ります。(もちろん給料は減ります)

だから別に渡瀬裕哉氏に限らず、彼の世代の誰もが高齢者には好意を持つ動機がないのです。そして限られたポストには、例えば池上彰氏が教授として任命されます。最近は「社会経験豊富な者を招聘して実践的な教育を」と、私から見ると変な方向に人材採用が進んでいます。

別に学会に限らず、日本は年功序列型の社会です。私なども若者からみたら、本当に鬱陶しい存在でしょう。年功序列によって、棒茄子をむさぼり、給料に甘んじ、あまつさえ健康保険に溺れているのです。

友人の大学教授などは「若い者には申し訳ないが、家族を養うためには仕方ない」といい、徹夜が当たり前の生活を送っています。若者が研究者として生きていくのは、本当に大変な時代です。

このような状況において、渡瀬裕哉氏は生計を立てて行く必要がある訳です。そして彼の大きなPRポイントが、「2016年のトランプ大統領誕生を予想した」です。

渡瀬裕哉氏としては緻密に調査を積みかねて、世間一般の予想とは異なる事態を予見した訳です。それを「作家としての勘」などでトランプ当選を予想した人がブイブイ言っていたら、自分のPRポイントが弱まってしまいます。

また百田尚樹氏は2020年の大統領選でトランプ大統領再選を「予言」している訳ですけれども、これも困ることかもしれません。何しろ自分は綿密な調査に基づいて予想したけれども、「単に百田さんと同じように世間の逆張りしただけでしょ」と世間に思われるリスクがあるからです。

そしてプレジデント・オンライン誌の渡瀬裕哉氏の記事一覧を見ると、守備範囲が政治全般に広いです。頑張って政治評論家を目指していて、現在は大きなチャンスを得た訳です。

それを妨げかねない存在が、安倍首相から電話やメールを貰うこともある百田尚樹氏です。ここら辺も百田尚樹氏と真っ向から考え方が衝突します。

まあ以上は私から見える光景ですけれども、渡瀬裕哉氏のツイート内容では、「爺さん」とか「オッサン」という表現が多用されている気がします。当たらずと言えども遠からずという面があるかもしれません。

なお渡瀬裕哉氏からすると、百田尚樹氏のフォロワーは彼にとって利益を期待できない存在です。だから彼は百田尚樹氏のフォロワーを片端からブロックする訳です。

フォロワーの数の大きさが影響力と考える人もいますけど、某系統の女優さんたちのフォロワーが100万人を超えているから、彼女たちの影響力は大きいでしょうか。

そういう渡瀬裕哉氏の視点で見ると無理してフォロワーを増やす必要性はないし、彼にしてみれば百田尚樹フォロワーを片端からブロックするなど大したことではないでしょう。(ツールを使うという手もあるかもしれません)

また最近の渡瀬裕哉氏の記事やYoutube動画を拝見しましたが、政界支援や政府系シンクタンクでのビジネス、もしくはその方面での雑誌での記事掲載を目指しているようです。だから知名度を上げて来た彼にとって、百田尚樹氏の出会いは不可避だったと言えそうです。

そしてどなたかがコメントしていましたけど、渡瀬裕哉氏は評論家系の立ち居振る舞いであり、視聴率を稼げるスター性には恵まれていません。スター性を十分に持っていて、調子に乗って「怪傑ハリマオ」を熱唱して拍手されてしまう百田尚樹氏とは、根本から異なる存在なのです。

罵詈雑言でも何でも、あらゆる手段を使って百田尚樹氏を否定する必要があります。少なくとも、私にはそのように見える訳です。

まとめ

私から見ると以上のような背景から、渡瀬裕哉氏と百田尚樹氏の不幸にして不可避な出会いが発生したように見えます。これは昨今の知人が大統領選で想定外の立ち振る舞いをするのとは別次元の話であり、さすがの百田尚樹にしても「訳が分からない」という状況になっている気がします。

あと渡瀬裕哉氏は次のようなツイートもなさっています。

これが必ずしも百田尚樹氏を指したものかは分かりませんけれども、何となくそのように見えます。つまり渡瀬裕哉氏は百田尚樹氏の生い立ちを知らず、彼に興味も持っていないように見えます。

今まで自分だけが誇っていた「2016年のトランプ大統領誕生の予想実績をいきなりかき乱した、実に迷惑な存在」というところでしょうか。事前の準備なく百田尚樹氏と遭遇してしまったので、反射的に防衛行動に出た訳です。

これが今後どのような悪影響を生むことになるのか。まっ、なるようになるというところでしょうか。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:よつばせい