横浜の青葉台の天然うなぎ「しま村」と、実家に帰った奥さん

横浜の青葉台の鰻しま村

東京ガスの「お父さんのチャーハンが食べたい」をご存知でしょうか。

結婚式を数日後に控えたお嬢さんが、父親に「マズいチャーハン」を作って欲しいと頼む感動CMです。

今回は横浜の青葉台駅前にある天然うなぎ「しま村」を訪問した後、奥さんが感動CMのように「怒って実家に帰っちゃった」という事件が起きました。

まあ今となっては笑い話なので、紹介させて頂くことにします。

横浜の青葉台の鰻屋

横浜の青葉台駅前にある天然うなぎ「しま村」は、我が家から気軽にアクセスできる鰻専門店です。

今回は、そこへ家族で鰻重を食べに出かけました。

その発端は、名探偵のようなお嬢様の推理でした。

横浜の野田岩とタジン鍋

私は近所のスーパーでは半額セールで入手できるのことのある野田岩レトルトパックうなぎを、父の形見のタジン鍋で食べました。

(ちなみに鍋の中にティーカップが入っているのは、狭い家なので保管場所がない為です)

タジン鍋の話は別な話として紹介することにしましょう。ともかく私はタジン鍋を、所定の位置に収納しました。

これを名探偵よつばみかんが目ざとく見つけた訳です。

「とーちゃん、お昼にうなぎを食べたね」

珍しく鋭い断定調で、お嬢様が話を持ち出しました。

「えっ、どうしてそう思うのかな」

とぼけようとする私に、すかさず彼女は切り込んで来ます。

「この鍋はお昼に使われたに違いない。なぜなら鍋に水滴が付いている。使い道は、うなぎに違いない!」

見事な名推理です。下手に誤魔化すのは良くないでしょう。

しかし犯行を認めることによって、事件は思いも寄らない方向へ進みました。

「ずるいっ、とーちゃんとママだけ鰻の蒲焼を食べるなんてっ! そりゃママのお弁当は美味しい。でも私もウナギを食べたいっ!」

まあ、そうでしょう。

そこで私は、天然うなぎの「しま村」で昼飯を食べることを提案しました。

しま村は食事の可能な店舗として、横浜の日吉高田にある本店と、同じく横浜の青葉台にある支店があります。

お嬢様は山ほどの宿題を抱えています。

本当は日吉高田の本店が確実ですが、今回は手近な横浜青葉台店を訪問することになりました。

今にして思えば、奥さまが「もちろん私も行く」とコメントした瞬間、本店にすれば良かったです。

そして事件へ

そこで休日の昼に、しま村の青葉台店を訪問した訳です。

しま村の青葉台店は、冒頭画像のような店構えです。

横浜の人気スポットの駅前ということもあり、本店とは違ってスペースに余裕がありません。

ドアの正面には受付兼レジがあり、その左手から座席が始まっています。

「家族連れは目立つところに」という飲食店の定番通り、私たちは入口から最も近い席に案内された訳です。

ちょうど昼頃なので、来店客は多いです。お店も開店したばかりで、仲居さんは回転するようにアチコチを動き回ってチェックします。

そしてこれが昨今のご時世で悩ましいのですが、次から次へと「お持ち帰り鰻重」(テイクアウト)のお客さんがやって来ました。

しま村の青葉台店ではスピード対応や店内動線などを考慮しているようで、お持ち帰り用の鰻重を受付に予めタイミングを見計らって準備しています。

当然、鰻重の香ばしい香りは、入口から店外へ流れ出ます。

そうでなくても「美味しんぼ」の第3巻で紹介されているように、「うなぎは煙で食わせる」と昔から言われています。

この匂いに魅せられるのは人間だけではありません。

ちょうど季節も季節です。厳重な警戒網を掻い潜って、小虫(チビクロバネキノコバエ)が店内にいる私たちのところまで侵入して来てしまったのでした。

(雨降り後に大量発生したりする、1-2mmくらいの小さな飛ぶ虫です)

奥さん、切れる

我が家の奥さんは物腰こそ穏やかですけれども、評価レベルは美味しんぼの海原雄山クラスです。

子供は養殖物の鰻重(特上)に感動したり、美味しんぼの第三巻に登場したような葛餅に大喜びしました。

が、お店を出た後、奥さんは電車の中で「もう二度と来ないと思う」と言い出しました。

横浜の鰻屋のデザート

彼女は青葉台店が抱える建物の構造的な弱点には気付かず、「飲食店を名乗るのに、小バエがいるのは何事か!」と怒った訳です。

まあ奥さまが怒るのは、奥さまの自由です。それは構いません。

ただしその時の私は、奥さまに「子供に聞こえるところで、そういうことは言ってくれるな」とお願いしました。

なぜなら私は取りあえず超大企業の最新社屋で仕事していますけれども、ゴキブリさんとは職場で何度も遭遇しています。

昔の旧社屋で仕事していた時は、もっとひどかったです。

見事にツヤツヤと巨大に成長したゴキブリたちが、机の下を動き回っていました。そのために、完全に侵入を防げるスーツケースを購入した程です。

深夜に地下食堂へ行って電気を点灯すると、それこそゴキブリ天国です。

ツヤツヤと輝き、栄養満点の食事をしているようでした。優遇されているのは、社員だけではないようです。流石です。

それからマンションに住むとゴキブリが室内へ侵入することは無くなりますけど、屋外は油断できません。

我たちが住んでいるマンションは問題ありませんけど、親が住んでいる超高級マンションはひどいものです。

たまたま夜中に窓の外を除いたら、何匹ものゴキブリさんが控えていました。(ひえー)

今のご時世、女性だからといって家庭に引き籠っていることなど出来ません。

子供も将来は、私と同じような経験をすることでしょう。小バエ程度で騒ぐようでは困ります。

で、そのことを奥さんに伝えたら、言い方がストレート過ぎて、逆鱗に触れてしまったようです。

帰宅して昼寝から覚めたら「ママは実家へ出かけた」とのことで、夕方になって「実家へ泊る」との連絡がありました。

お母さん、実家へ帰る

まさに「お父さんのチャーハン」感動CMです。

それでツイッターで、「母ちゃん、帰って来てけろー」となった訳です。

ウナギのタレ

(その晩は、うなぎのタレ飯ご飯になりました。しま村でタレだけ買って来て良かったです)

まとめ

以上が一部の方々をお騒がせした、”奥さん実家へ帰ってしまった事件” の流れです。

我ながら「配慮」というものが欠けていました。全くもってして、反省するばかりです。

しま村に関しては「再び行きたい。やっぱりアソコが一番サービスが良いし、ウナギも美味しい」とのことです。

また家族で訪問する機会があったら、さりげなくお店の奥側をお願いすることにしましょう。

(もう小バエが大量発生した時期も終わりましたけど、念のため)

ともかく私としては、青葉台店には是非がんばって欲しいところです。

奥さんではありませんけれども、落ち着いて本物の鰻重を楽しめるお店は、青葉台店と横浜野田岩くらいになってしまうので。

(藤沢の「はま吉」は先輩が行きつけにしているそうですけど、ちょっと時間がかかります)

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:よつばせい