激安な国産鰻(九州産)の鰻丼で家族を大満足させた話

スシローの鰻重

さてスシローの期間限定ウナギ寿司100円サービスを利用した鰻重の旅、今回が最終回です。

ラストにふさわしく、家族が満足するという劇的な終わり方になりました。今回は真面目に作業内容をレポートさせて頂くことにします。

この感じだとスシローの大トロ寿司300円と同じく、通常価格の300円でも十分に通用するかもしれません。

それではさっそく、最終的な作業内容と評価コメントを紹介させて頂くことにします。

調理方法

入手方法はいつもの通りです。iPhoneのスシローアプリから、期間限定100円サービスの鰻寿司を注文するだけです。

昨今のご時世のためか、「持ち帰り注文」というメニューが用意されています。これ、便利で助かります。

あとは家族との事前協議。二人とも今回は軽く晩飯を済ませており、「まあ気が向いたら一口か二口くらい頂戴するわ」とのこと。

ふむ、このコメントから察するに一人前(弱)を用意しておいた方が良さそうです。過去の経験則が、「こういう時にツボにハマるとお代わりを要求されるから、多めに用意した方が良いな」と忠告してくれる訳です。

この “もう一人の自分” のアドバイスに従い、今回は12個(税抜き1,200円)を注文しました。さすがにこれ以上は蒸し器が限界かな、と。

あとは受け取り時間を指定し、その時間にお店へ伺います。今回は往復で25分ほどかかりました。子供用の20インチ無段階変速バイクです。

さすがに何度もスシローさんにお世話になっているので、そろそろ変速機付きの自転車が欲しい気になって来ます。今度、関係者と相談することにしましょう。

さて自宅に戻ると予定通りの19時15分です。時間もないので、さっそく鰻寿司12個と「ご対面」です。

スシローのウナギ寿司

スシローでは2個で150円の鰻寿司も販売しています。こちらは1個で期間限定100円(通常価格300円)です。九州産の国産鰻にも関わらず、ネタが大きいです。

画像では分かりにくいですけれども、その大型ネタが12個も揃っていると壮観です。良く見ると、しかしそのまま食べては、パートナー曰く「ゴムみたい」となる訳です。

スシローは店舗の規模にモノを言わせて、そこその品質のウナギを安価に仕入れています。ただし率直に言って、寿司職人がウナギの蒲焼を作るために、作り方は完璧じゃありません。タレも今一つ。

だからこそ、家庭で美味しい鰻重に仕上げることが出来る訳です。

そのポイントは、野田岩の “小一時間” には及ばないものの、時間をかけて “蒸す” ことです。我が家の場合は事前の予想通りで、12個が限界でした。

ウナギの蒸し器

まずは鍋に水を入れて、蒸し器を置きます。それからクッキングシートを敷いて、その上にウナギの蒲焼を置いています。

この鍋に蓋をして、ひたすら “蒸し” をかける訳です。しかし家族は「地球にやさしくないので、そのまま食べましょう」という誘惑に駆られるようです。

そういう人たちにはシャリ(寿司飯)で我慢して貰いましょう。ちなみに流石に鰻重や鰻丼では、寿司ご飯は使えません。寿司ご飯を流用するのは大トロ丼だけにしましょう。

ちなみに蒸していると、匂いが室内に流れ出るようです。私は皿洗いなどの台所片づけをしているので気になりませんけど、家族は食欲をそそられるようです。

そこで家族用の鰻丼は、15分程度で “蒸し” を終了します。そして続いて、オーブントースターを利用した “焼き” に入ります。日本酒は家族が好まないし、そのままで大丈夫そうなので「ナシ」です。

鰻重の "焼き"

今回は撮影に失敗していたようで、別な画像で代用させて下さい。こちらは東急で購入したレトルト野田岩ウナギの蒲焼です。

お店で販売している野田岩ウナギよりも色濃く見えますけど、それは気のせいではありません。これは実験のため、ウナギのタレを塗っているのです。

ちなみに今回のスシローの国産鰻(九州産)の場合は、まず焼く前に川口水産のタレを塗りました。川口水産のウナギのタレは市販品と大して変わりませんが、長持ちするという特長があります。

私の場合はハケを持っていないので、自らの手を洗った上で “手塗り” しています。なお少し蒲焼に塗ったタレが熱で乾いてきたら、さらにタレを塗ります。つまり重ね塗りです。

そういえば最初から鰻寿司に付いているタレですけど、家族用は15分程度しか蒸せないだろうと最初から読んでいるので、クッキングペーパーでタレを取り除いてあります。蒸し始めてから数分たった段階で、蒲焼の表面を傷つけない範囲で軽く拭くのです。

ウナギのタレは、実はご飯にかけるタレと、ウナギに塗るタレの二種類が存在します。本当はウナギ専門店の “塗用タレ” が欲しいですけれども、これは秘伝のタレであることが多いです。

野田岩を始めとする伝統のある鰻専門店では、第二次世界大戦の空襲時にも担いで逃げたとのことです。そのくらい鰻屋さんにとって貴重なものなので、なかなか拝むことさえ難しいです。

大満足の鰻重

スシローの鰻重

さて以上のような “蒸し” と “焼き” を経て、ようやく出来上がったのが家族用の鰻丼と、私用の鰻重です。見た目はどちらも似たような感じです。ただし私は30分以上も蒸したので、本当に身が柔らかくなりました。

家族用だと少し弾力があって、箸で扱うのに苦労しませんでした。しかし鰻重を良くご覧いただくとお分かりのように、鰻重は身が崩れている部分があります。そのくらい柔らかくなったということです。

なお家族の評価は、奥さんは「本物の鰻重に似て来た」とのことです。これは横浜青葉台にある、しま村の鰻重を意味するのだそうです。ちなみに日吉高田の本店はミシュラン一つ星を獲得しているので、なかなか悪くない評価だと思って良いでしょう。

そして我が家のMikanお嬢様は ….. なんと2切れも食べました。彼女は今まで川口水産の冷凍ウナギと、しま村の鰻重しか食べませんでした。つまり相当高く評価されたということらしいです。

川口水産のタレは甘めで、それを二度塗りしたのが良かったのでしょうか。そういえば知り合いで最大最強のウナギ好きも、甘いタレが好きだと言っていました。

ウナギの蒲焼には海原雄山のように厳しい彼ですが、もしかすると合格点を頂けるかもしれません。なお私の感想としては「ウナギ本体は十分に合格点だけれども、たしかにタレが合格点スレスレ」といった感じでした。

(私は甘口よりも、さっぱりした味が好きです。ただし醤油の辛さは好みません)

どこぞのグルメ漫画では、蒸して焼いたら温かいうちに食べないと食感が損なわれると描かれていました。そしてウナギは捌いてからテーブルに出るまで30分かかるとのことでした。

しかし … 30分はおろか1時間かけて調理しても、”蒸し” の時間が不足してしまいます。たしかに私のような二度焼きは理想的とは言えませんけど、それを “蒸し” がカバーしてくれます。

あと主人公が「ガスだと水分が付く」と言っていましたけど、蒸せば脂が落ちて乾いた感じになります。そして我が家のオーブントースターは電気式なので、グリル焼きのようにガスを使いません。

という感じで、ウナギに厳しい家族から見ても「悪くないんじゃない」という高評価でした。比較対象が5,000円を超える特上クラスであるので、本当に良く健闘したという感想です。

まとめ

と、いう訳で、家族には大好評と呼べる結果になりました。

あとウナギには厳しいMikanお嬢様ですが、既にお腹が一杯の状態で「もう一切れ食べて良い?」と母親に尋ねていました。本当に、あとはタレを何とかしたいところです。

野田岩のレトルト鰻の蒲焼のタレは「しょっぱい」と酷評されており、しま村で販売されているタレも似たような感じです。藤沢みのるウナギのタレは期待できますけど、今のご時世では店舗訪問が出来ません。

(それが出来るなら、そもそも藤沢みのるでウナギ蒲焼を買っている)

ともかくスシローには良い機会を与えて頂き、大感謝です。なおスシローはクレジットカードに加えて、楽天ペイやauPayも使えます。頑張ってポイントなどを稼いで、ぜひ今後もお世話になりたいという次第です。

(ただし大トロは大丈夫だけれども、期間限定サービスが終わっても鰻寿司の品質が無事にキープされるかは、少々気になるところです。少ししか消費されなければ、冷蔵庫で翌日保存などもあるかもしれませんし)

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:よつばせい