八十八のウナギ(横浜NeWoman店)に圧倒される

鰻の八十八の横浜NEWoman店

このお店は隠しておいた方が良かったのかもしれません。

それに個性的なウナギです。これを鰻重と呼んでも良いかは、議論の対象になりそうです。

今回はそんなお店とウナギを紹介させて頂くことにします。

横浜の八十八の鰻重のお持ち帰り

もちろん画像の通りで、お弁当もやっています。おかげでホカホカの鰻重を持ち帰ることが出来ます。

まず鰻を語ろう

今回訪問したのは、横浜駅に直結している横浜NEWoManの10Fにある「うなぎと和食の八十八NEWoMan横浜店」です。

新しく建築された建物で、2020年6月24日に開業しました。その開業に伴って、八十八もNEWoMan横浜店を開店した訳です。お店の公式ページには、まだ紹介ページが登場していません。

今回は母親に手渡すものがあるので自宅を訪問し、その際に横浜駅を通過したという訳です。ちょうど父親の一周忌後の食事場所を探しており、「ちょうど良い機会なので、試みに立ち寄ってみた」という訳です。

(だから、ある意味で「仕方なく」ウナギを食べたという訳です。決してウナギに目が眩んだ訳ではありません、多分、おそらく)

ちなみに横浜駅だと高島屋にある野田岩が有名ですが、あそこはいつも混んでいます。非常事態宣言の解除直後に行っても、順番待ちでした。どうも鰻専門店というのは、固定客が多いような気がします。

さて今回の八十八 NEWMan横浜店は予約なしで訪問しましたが、開店時間の11時直後ということもあって問題なく入店できました。冒頭画像は子供が「鰻でない画像が良い」とのことで、併設された映画館の天井灯です。

実はエレベータを間違えて映画館へ行ってしまったというのが真相ですが、その分だけ時間ロスしても問題なく入店できたのは良かったです。(ただし予定がハッキリしていれば、予約しておくことがオススメとなります。場合によっては1時間待ちという話も聞きます)

そしてこれが肝心の鰻です。八十八はお店によってメニューが異なりますが、これは吉田店と同じ「天丸」という一尾半ものです。

八十八の一尾半ウナギ

鹿児島県志布志、宮崎県佐土原、愛知県三河一色などのブランド鰻を使用しているそうです。たしかに「しろむら」の三河一色産のウナギに良く似た感じです。

ちなみにサイズも大きいです。一尾半とのことですが、普通の二尾以上のボリュームです。

肉厚感がハンパではありません。それなりの大きさの重箱に、ほぼ二段重ねとなっています。さすがの私でも、食べ終わった時には腹がハチ切れるような感じでした。ご飯は少なめでしたから、ウナギの大きさが原因としか思えません。

(「鰻だけ食べれれば満足」と鰻重だけ注文して、お新香と肝吸いだけなのに超満腹です)

ちなみに入店時に「25分ほどお待ち頂くことになります」と言われたところから分かるように、基本的に関西風の焼き方です。関東風な「蒸し」の入った「フワフワ鰻」ではありません。

いやいや、本当に食べ応えがありました。産地と連携しているとのことですが、これだけの大きさのウナギは、そうでもないと安定確保できないような気がします。

おまけにタレも秀逸です。どちらかというと辛口で、お店では次のように紹介しています。

“明治43年から受け継がれてきた八十八秘伝のタレは横浜風の粋でキリリッとした味わいでございます。砂糖などは一切使わず味醂(みりん)と醤油のみ、おかわりをしたくなるほどの、さっぱりとしているがコクのあるタレでございます”

よほど味には自信があるようです。鰻重と一緒に持ってこられたのは山椒のみです。タレが一緒については来ません。

また小骨の取り除きにも自信があるようです。テーブルの上には、爪楊枝が置かれていませんでした。

どうやらお値段は高いですけれども、その分だけ品質の高いものを提供する運営方針のようです。昨今は稚魚の価格が高騰していますが、大切に大きく育てた一匹を高価格で扱うことにより、ハイコスト・ハイリターンを狙っているとも言えそうです。

ただでさえ「良いお値段」のウナギの、さらに高価格帯を狙っているという訳です。

この八十八は、いったん閉店したのを復活させたという歴史を持ちます。表向きは「変わらぬ価値」ということで「秘伝のタレ」や歴史を宣伝文句として使っていますが、どうもビジネスのプロが後ろ盾になっているような肝… いや、気もします。

気持ちの良いサービス

さて鰻重から少し話がずれて来ましたけど、八十八は一般的な鰻専門店とは一線を画しています。先ほどはプロが後ろ盾になっている可能性を指摘しましたが、雰囲気作りやサービスが良いです。

まずソーシャルディスタンスが徹底しています。入店時には体調を質問され、体温を測定されます。そして席に座ると、透明プラスチックのマスクカバーを渡されます。

鰻の八十八のマスク

ちょっと見にくいですけれども、私のマスクが透明カバーで覆われているのが分かるでしょうか。これにより自分のマスクは清潔に保たれるし、スタッフの感染リスクも低下するという訳です。

それだけではありません。

座席と座席の間隔が十分に確保されているのはモチロンですが、対面プラスチック板も用意されています。人の時は、これがさりげなく後ろへ移動されます。

八十八の対面プラスチック板

これはカップルが手と手を繋ぎにくいというデメリットや、「はい、アーンして」などという真似もやりにくくなるというデメリットが生じます。

しかし… 八十八は鰻を存分に味わうための鰻専門店です。カップルがイチャつくのは羨ましくて目ざわりですし、これで良いのです!

ちなみに店内の様子は洋風に見えますが、ドアには家紋が刻印されています。我が家も花菱なので、なんとなく親近感を持てます。

それから当然ですが、食器もオシャレです。

横浜の八十八の鰻重

肝吸いの入ったお碗は、珍しい色です。箸は完全包装型で、このご時世では衛生的に管理できる点が良いです。そしてお新香はキュウリに加えて、梅干しと何かを練ったような珍しいものが供されます。これが良い口直しになります。

(ちなみに白い四角い容器が山椒です)

そして老若を問わずに嬉しいのが、和風のスプーンです。食べ物は粗末にしたら宜しくないので、ご飯は最後の一粒までキチンと食べたいです。それを容易にしてくれるので、お百姓さんの苦労が報われます。

よくよく考えてみれば当たり前のことばかりですけど、こういうところを完璧に押さえているお店というのは少ないです。少なくとも私は鰻を食べる回数が減っても、八十八にお世話になれたら嬉しいという心境です。

(おまけに関内方面が中心ですけど、なんと町田店(東京都です)もあります。ここら辺の出店計画も見事です。駅から徒歩数分なので、お持ち帰りウナギにも便利で良いです)

まとめ

いろいろ書いてしまいましたけど、ともかく気持ちよく過ごせるお店です。良い意味で綺麗な店構えなのに高級っぽくなくて、老若男女を問わずに幅広い年齢の客層が入店していました。

そして最も大切な鰻が、お店の特長となっています。「関東風の柔らかい蒸し鰻でないとイヤ」という人でなければ、鰻の味を存分に楽しむことが出来るし、大満足できることでしょう。

おまけに焼き方も、全く蒸さずに炭火で焼く「地焼き」を頼むことが出来ますし、レディース御膳などのメニューも用意されています。肝焼き、うざく、う巻きなどに加えて、「鰻煮凝り」もあるとのことです。

お持ち帰りウナギの店としてだけ利用するのは勿体ないです。奥さまからは、「機会があったら、持ち帰りでなくてお店へ連れて行ってね」とニッコリ笑顔でお願いされています。(二人分だと、それだけ出費が…)

という次第で、隠しておいた方が良かったかもしれないと感じる八十八だったりします。もし八十八の他店舗を訪問する機会に恵まれたら、改めてレポートしたいと思います。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:よつばせい